競技ダンス(社交ダンス)は健康管理にもバッチリ

私が競技ダンスと最初に出会ったのはいまから40年前の話です。

私は大学生で、どのサークルに入部しようかなと迷っていた時に、友達から舞踏研究会に入部しないと勧誘を受けました。

私は「ぶとう」という名前だけ聞いて、武術関係かと思い、友達につれられて、大学構内の練習会場に行きました。そこで見た光景は今でも覚えています。男女が優雅な音楽に合わせてダンスをしていました。

先輩の説明によると、「舞踏研究部は競技ダンス(社交ダンス)をする部です。日本ではまだマイナーですが、年に4回大会があります。女性部員は多く、男性部員は少ないのでぜひ入部してください。」と。私は最後のフレーズに惹かれて入部することにしました。 週3回、2時間程度の練習でした。

最初は両手をひろげてホールドという型をつくる練習でした。これが決まらないと、ダンスが華麗に見れないそうです。ホールドをしたまま床に垂直に立つ練習でした。自分自身は床にまっすぐに立っているつもりでしたが、左右どちらかに傾いていたり、前後に傾いていました。

次はホールドをしたまま歩く練習でした。ただ、歩くだけなのですが、これが超難しいのです。人生の中で歩くのがこんなに難しいとはおもいませんでした。この練習を2時間程度しました。これだけで汗びっしょりになりました。

入部してから3ケ月後に新人戦があるので、ワルツとタンゴの練習をしました。まずはステップを覚えて、一人で音楽に合わせて踊る練習をしました。踊りだすとステップや音楽に合わせることに気が捕られて、すぐにホールドが壊れます。先輩からは「左に傾いているよ」と言われていました。

一人でも大変なのにパートナーと組むとダンスどころではありませんでした。お互いの足を踏んだりしないか、下ばかりむいて踊っていました。当然ホールドはめちゃくちゃです。

それから3年半私はダンスを続けました。卒業時にはモダン・ラテン合わせて6種目踊れるようになりました。 実は大学入学前は88kgだった体重も卒業時には62kgに、血圧も170でしたが、血圧も110になりました。猫背だった姿勢もよくなりました。

60歳になった今でも、妻と週1回社交ダンスの練習をしています。今は大会に出るのが目的ではなく、心身の健康管理・維持のために行っています。おかげで、私も妻も人間ドックの結果もA判定でした。