力強さが魅力的!社交ダンスのタンゴ(コンチネンタル・タンゴ)って?

「タンゴ」という名前は、日本でも誰しもが一度は聞いてことがあるのではないでしょうか?有名な「だんご三兄弟」という童謡も、ジャンルはタンゴに分類されていますね。

そして社交ダンス界でのタンゴといえば、「コンチネンタル・タンゴ」です。

競技種目はスタンダード5種目とラテン5種目とされているなかで、このコンチネンタル・タンゴはスタンダードに属しています。

まず歴史を振り返ってみると、「タンゴ」はもともと音楽のジャンルとして知られていましたが、どういった経緯で誕生したのかははっきりと解明されていません。最も古い歴史としては、手書きの楽譜が見つかったことから、18世紀後半にスペインのイベリコ半島で踊られていたと言われています。

そして遡ること100年以上前の1900年頃、アメリカやヨーロッパにタンゴを広めたことで有名な伝説のダンサー、El Cachafaz(エル カチャファス)が世界で最初にタンゴ教室を開きました。当時はその力強い音楽からか、男性同士で荒々しく踊ることも珍しくはなく、フランスではカトリック教が禁止令を出すほどにまでタンゴが普及していったそうです。

この頃はまだコンチネンタル・タンゴという名前に派生はしておらず、「アルゼンチンタンゴ」が主流でした。そしてフランスを中心にヨーロッパへ完全に人気が広まった1920年頃、ヨーロッパの楽団がタンゴを演奏することも流行し、その後ヨーロッパの色合いを足してアレンジされたことから、現在の「コンチネンタル・タンゴ」という種目に発展していったとされています。

 

ちなみに日本にタンゴが入ってきてその人気を博したのは、1920年代頃。

実はアルゼンチンタンゴよりも先にコンチネンタル・タンゴが入ってきたのですが、ヨーロッパで作曲・編曲されたことから当時「ヨーロッパ・タンゴ」とも呼ばれていました。今ではコンチネンタル・タンゴで統一されています。

1950年代には、日本でもタンゴを主としたバンドも多く誕生したそうですよ!

 

このタンゴのリズムに関しては、キューバのハバネラ、ワルツ、アフリカのカンドンベなどが影響を与えたそうです。ほかの種目もそうですが、コンチネンタル・タンゴも様々な影響を受けて、今の社交ダンスのタンゴがあるのですね。

 

コンチネンタル・タンゴのリズムは4分の2拍子で、1,2,3,4というカウントの取り方よりも、スローカウント(S)とクイックカウント(Q)を主に使用します。スロー(S)は2拍子、クイック(Q)は1拍子と覚えておいてください。例えばカウントを「QQS」と書かれていた場合、「クイッククイックスロー(1拍子1拍子2拍子)」と読みます。あまり聞きなれないかもしれませんが、実際動きながら使っているうちに慣れてくると思いますので、心配しないでくださいね。

 

スタンダードの種目の中では、ワルツの次に学ぶことが多く、実際競技でもワルツの次に踊ることが多いので、ワルツの優美なエレガントさから打って変わって、力強くメリハリのある、シャープな切り替えしのダンスを魅せる必要があるでしょう。

やはり2種目の対比をうまく表現することが大切ですね。

 

そして、実はコンチネンタル・タンゴには更に二種類(イングリッシュスタイルとイタリアンスタイル)の踊り方が存在します。

 

・イングリッシュスタイル

→メリハリのある動きの中にもどこか優雅さが残っている踊り

 

・イタリアンスタイル

→スタッカートが際立つ力強い踊り

 

どちらもテンポはほかのスタンダード種目の中でも速く、ライン・オブ・ダンス(LOD)に沿って情熱的でクールに踊る種目なのですが、コンチネンタル・タンゴは日本人にとっても得意な種目と言われています。

基本的に日本人は流れるような動きが得意かと思いきや、他の国の人と比べると小柄な分、意外とスタッカートの効いた動きも得意分野なのです・・・!

なので、タンゴは少し難しそうというイメージを持たれるかもしれませんが、ぜひ自信をもって取り組んでみてくださいね!

止まるときは止まる、といったように、とにかくメリハリをつけて重心をしっかり保った状態で踊るように心がけましょう。