迷っているなら始めてみましょう、大人の嗜み「社交ダンス」

パーティーの外国人シニアカップル

「社交ダンス」と聞くと、一般的には皆さん「お年寄りのための趣味」だと思われるのではないでしょうか?年をとってからでも楽しめる、という意味ではそれも間違いではないのですが、種目や取り組み方によっては、かなりの運動量を必要とする場合もあります。

男女が手を取り合って優雅に揺れている雰囲気のあるものが、ワルツなどに代表される、「スタンダード」と言われる種目で、キンタロー。がチャレンジしたことで有名になった、チャチャチャなどの動きの速いダンスは「ラテン」と呼ばれています。現在おもに競技としてメジャーに行われている種目は、スタンダードとラテンそれぞれ5種目ずつもあります。それらダンスの種類によって曲のリズムや踊り方が異なります。

一口に社交ダンスといっても、その踊りの種類によって一つ一つが個性的でバラエティに富んでおり、習い始めると奥が深いです。そのため、習い始めるとその楽しさにはまってしまう方もたくさんいらっしゃいますね。お年寄りの趣味だけにとどめておくのは勿体ないです。

しかし、なんと言っても社交ダンスの最大の特徴は「男女がペアになって踊る」ことではないでしょうか?異性と手を取って踊ることに、最初は抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。個人差はあると思いますが、社交ダンスを始めるにあたってこれが最大のハードルであると同時に最大の楽しみかもしれません。外国ならともかく、日本人の通常のコミニケーションにおいては異性に触れることなどまず無いですからね。

基本的には男性が女性を「リード」して踊ることになりますので、社交ダンスにおいては男性側が忙しく、またダンスをマスターするのが女性よりも大変になります。しかし、男性は女性をリードして上手に踊らせる楽しみがある、とも言えます。

一方で女性は、上手な男性のリードで踊っているときは本当に気持ちよく踊れるそうです。もちろん、上手くいく時ばかりとは限りませんが、社交ダンスは男女の共同作業が不可欠であり、それが上手くいったときの達成感は格別ですよね。

誤解を恐れずに言えば、諸外国と比べて異性とのコンタクトの機会が極端に少ない日本において、社交ダンスを始めることで、異性と堂々と触れ合う口実ができるわけです。もちろん、ダンスの相手に気持ちよく踊ってもらうための心づかいは必要となりますが、そのようなマナーを身に着けることができるのが、社交ダンスを習う上での素晴らしい副産物かもしれません。

私は、社交ダンスを始めてみて人生の楽しみが増えました。「異性と踊る」ということは、シンプルに素晴らしいことだと思います。迷っているなら、ぜひ社交ダンスを始めてみることをお勧めいたします。