『社交ダンス競技会や大会への参加条件は?参加方法は?』

社交ダンスを始めたばかりのころは、第一段階として上半身の動きやさまざまなステップを覚えたり、先生や資料映像の動きを見様見真似でレッスンすることに夢中だと思います。
しかしレッスンを続けていくと、やはり目指すところとしては「競技会」に参加するという目標を持つ方も多いのではないでしょうか?

もしかすると既にプロやアマチュアの競技会を見学された方もいらっしゃるかとは思いますが、実際にその技を魅せ合い、競い合う大会の場では、練習とは空気そのものが全くの別もの。きっとその勢いと熱には、思わず圧倒されることでしょう。
しかし競技会に参加するのとしないのとでは、ダンスの上達具合も全然違うといわれていますので、せっかく社交ダンスを学ぶのであれば、是非みなさんに参加していただけたらと思います。
では、競技会に参加するためにはどういう手順が必要なのでしょうか?
実は、参加すること自体はとても簡単。

1. ペアを組むパートナーと共に選手登録を行う
2. 競技会への参加を申請するだけでOK。

この2ステップだけで、競技会に参加出来ちゃうのです。
ステップを少なくすることで、より気軽に競技会に出てみようかな?と思えますよね。

競技会自体はプロからアマチュアまで、全国各地で毎週末のように開催されています。
また、近頃では特別な衣装を着ずに練習着で参加できる競技会を開催されているサークルもあるようです。まずはご自身が参加できそうな範囲で絞っていただいて、気軽に参加できる競技会から始めてみてもいいですね。

それでは、社交ダンスの競技会に参加するまでの流れを大まかにご紹介したいと思います。

◆Step1. パートナーを決める
競技会はもちろん1人では参加できません。一緒に競技会に出る、出たいなと思うパートナーを見つけましょう。ダンスサークルや教室に通われている方は、その仲間でもいいですし、もちろん、ご夫婦や恋人、ご兄弟など身近なパートナーでも構いません。近頃では、女性専用の競技会が開催されることもあるそうです。

◆Step.2 スタンダードかラテンを決める
ある程度練習にも慣れてきたら、スタンダードかラテンの2種目から出たい種目を2人で決めていきましょう。もちろん2種目ともに出場することも可能ですが、一先ずどちらか先に選んだ方が競技会に向けての練習も取り組みやすいかもしれません。

◆Step.3 競技会を選定する
出場したい競技会を選びます。ウェブサイトや社交ダンスの雑誌などに情報が掲載されているので、その中から競技会を選定してください。
社交ダンスにはA~D級のランクがつけられていて、その競技会で上位に入賞すると規定により、ひとつ昇級することができます。もしも独学の場合等で選手登録をしない場合は、『ノービス級』と呼ばれる所持級のない、選手登録をしていない方が出場できる競技会を選ぶようにしましょう。ノービス級で上位の成績を取った場合でも、D級に昇級することができます。D級以上になると自動的に選手登録は必要なので、覚えておいてくださいね。
また、競技会には開催する団体によってレベルも異なり、様々なクラス別の競技会が存在します。
例えば、年齢によって分けられる、ジュブナイル、ジュニア、シニア、ミドルシニア、 グランドシニア。また、2人のうち片方がプロでもう一人がアマチュアのプロアマ戦(先生と組む場合はこれに当たります)。先ほどご紹介したレディース戦 (2人とも女性)などもあります。

◆Step.4 申し込みをする
競技会への参加申し込みを行います。
競技会開催日から1か月程前までには申し込みを完了できるようにしましょう。しかしながら、各競技会により締切日は違うので、注意してくださいね。
また、競技会によって申し込み料金も異なり、値段はピンからキリまで。競技会はなるべく多く出場し経験を重ねていくことにより、ダンスの腕も上達します。そのため、まずは参加しやすい条件が整っている競技会から始めた方が、その後も参加しやすくなるかと思います。

出場したい競技会が決まれば、あとはその大会に向けて練習を重ねるだけ。
競技会の中には一人で踊るシャドー戦などもありますが、社交ダンスは基本的に2人で踊るものです。そのため、やはり一人とは違ってお互いに励ましあいながら競技会に向けて頑張ることができるのも心強く、社交ダンスの魅力のひとつではないでしょうか?
競技会に出るとなると、緊張してとても不安になることもあるかもしれませんが、2人で協力して、ぜひ競技会に臨んでみてくださいね。