社交ダンスは大きく分けて「モダンダンス」と「ラテンアメリカダンス」の2種類に分けられ、曲調やステップなどもそれぞれ異なります。まずスタンダード(モダンダンス)は、男女が近接して組み、ホールドして踊るのが特徴です。
これには5つの種目があり、①ワルツ②タンゴ③スローフォックストロット④クイックステップ⑤ヴェニーズワルツです。
①は代表的な種目で3拍子のゆっくりとした音楽に合わせて、大きく優雅に回転しながら踊ります。
②はスタッカートの効いた音楽に合わせて、シャープなステップを用いるダンスです。
③はゆっくりとした4拍子の音楽に合わせて、滑らかに踊ります。
④はスピード感あるステップが特徴のダンスです。
⑤は3拍子のワルツですが、非常にリズムが早いのが特徴です。
ラテンアメリカダンスは、①チャチャチャ②サンバ③ルンバ④パソドブレ⑤ジャイブです。
①はラテンアメリカダンスの人気種目で、軽快で歯切れの良いダンスです。
②はブラジルのサンバを競技用にアレンジしたダンスです。
③は滑らかでゆったりとして動きが特徴のダンスです。
④はスペインの闘牛とフラメンコをイメージしたダンスです。パソドブレだけは男性が主役になれるダンスになります。
⑤はアップテンポな音楽に合わせて、素早くステップを踏むダンスです。早くて運動量が多い種目になります。
社交ダンスは種類や種目によって、踊り方や曲調が異なります。そもそも゜日本では「社交ダンス」「ソシアルダンス」など呼ばれていて、海外では舞踏室(ボールルーム)で踊られることから「ボールルームダンス」と呼ばれ、紳士・淑女のダンスとされています。競技も盛んで、毎日のように世界中の至る所でダンス競技会が開催されています。スポーツ的要素も色濃いダンスですが、フロア上ではマナーのある振る舞いを求められているいわゆる紳士淑女の競技です。
例えばハプニングが起きた時の処理に美しさがあれば、たとえ競技中であろうと拍手が起きます。ひとたびダンスフロアに立てば、美しく舞うだけではなく、常日頃よりダンサーとしての心構えや鍛錬を積んだ成果も求められます。観客にとっては、心身ともに磨かれた彼らの姿を見ることこそが、競技観戦の楽しみとなっているようです。